心房細動週間のご案内

2024年02月21日

2月ではございますが、暖かい日もあり寒暖差で体調管理が難しいと思いますがいかがおすごしでしょうか。毎年恒例となりますが、日本不整脈心電学会から「脈の日」「心房細動週間」のポスターを頂きましたので早速クリニック内に掲示いたしました。日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会は、3月9日の「脈の日」から1週間を「心房細動週間」と提唱し、脳卒中・心房細動に関する正しい知識の普及を目標に掲げています。

外来診療では、動悸や脈が飛ぶことを主訴に受診されて心房細動と診断される患者さんもお見えです。また最近の家庭用血圧測定器には、不整脈があると教えてくれる機能もついていて外来で良く相談を受けます。Apple watchで心房細動が記録されましたと受診される患者さんもおられ、スマートウォッチの普及で心房細動の検出が身近なものになってきているのを感じます。

当院のホームページ内の「不整脈の診断と治療」にも詳述しておりますが、心房細動の治療においては脳梗塞・脳卒中の予防をすることが第一であります。
当院ではガイドラインに準じて患者さんの脳梗塞リスクを評価し、血液を固まりにくくする抗凝固療法(ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト、エリキュース、リクシアナなど)の適応を判断しています。ポスターにも記載がありますように、心房細動は脳卒中だけでなく、心不全、認知症の原因にもなると報告されています。心不全、認知症は健康寿命に大きな影響がありますので、心房細動の管理・治療はとても重要になってきます。心房細動の治療としては薬物療法とカテーテルアブレーションがあり、当院では患者さんの病状やご希望に応じて、最適な治療方針を提案させていただいております。心房細動、脈の乱れ、動悸でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

先日、今年の心電図検定の合格発表があり、当院の看護師スタッフから1級と2級の合格者がありました。自己研鑽に努めるスタッフに感謝すると共に誇りに思います。

投稿者:院長  吉田 直樹