健診で心電図異常を指摘されたら(異常Q波の場合)
2024年01月21日
皆様こんにちは。2024年になりまして昨年秋の健康診断や人間ドックでの心電図異常の精密検査を希望されて受診される患者さんが増えてきました。
心電図異常には経過観察で問題ない軽い異常から狭心症や心筋梗塞、心筋症などの疾患を疑うような重度の異常まで様々な異常があります。
当院では循環器専門医が的確に心電図を読影し、必要に応じて心臓エコー、ホルター心電図(24時間心電図)、運動負荷心電図検査、心臓CT検査などを実施し、心臓疾患(不整脈、虚血性心疾患、心筋症、心不全など)の診断をいたします。
小回りが利くクリニックの強みをいかし可能な限り迅速に検査を実施させて頂いております。
健診でよく指摘される心電図異常は、
・ST-T異常
・洞性徐脈
・洞性頻脈
・不完全右脚ブロック
・完全右脚ブロック
・心室性期外収縮
・上室性期外収縮
・左軸偏位
・右軸偏位
・1度房室ブロック
・異常Q波
・R波増高不良
・T波異常
・左室肥大
・左室高電位
・心房細動
・QT延長
・Brugada症候群
などがございます。
具体例としまして、以下の心電図のようなII, III, aVF誘導にて深いQ波である異常Q波を指摘された場合には、陳旧性下壁心筋梗塞などが鑑別疾患にあがります。
心筋梗塞の既往がないか詳しく問診をして、検査では心臓エコーにて左心室の壁運動異常がないかどうかを確認し、冠動脈CTにて冠動脈の狭窄や閉塞がないことを確認します。
心電図異常から心臓疾患がみつかることもありますので、心電図異常は放置することなく循環器専門医への受診をお勧めいたします。
当院は循環器診療を専門としており、心電図異常の精密検査を得意としておりますので、お気軽にご相談ください。
投稿者;院長 吉田 直樹