厚生労働省から発表のあった循環器病に対する基本計画

2023年03月29日

桜も満開となり、暖かい日が多くなってきましたね。患者さんからもご家族で花見に行ってきたよーと最近よくお話を伺っております。

さて本日のブログでは、令和5年3月28日に閣議決定され厚生労働大臣が発表しました循環器病対策推進基本計画(第2期)をご紹介させて頂きます。

新たな循環器病対策推進基本計画では、循環器病の予防や正しい知識の普及啓発、保健、医療及び福祉に係るサービスの提供体制の充実、循環器病の研究推進の3本を柱とした上で、これまでの計画を引き継ぐとともに感染症発生・まん延時や災害時等の有事を見据えた対策を追加するなど、脳卒中、心臓病その他の循環器病対策を更に推進することとしています。

本基本計画では、2040年までに3年以上の健康寿命の延伸と循環器病の死亡率減少を全体の目標としています。

よく内容を見てみますと、愛北ハートクリニックの診療が貢献できるポイントが多くありました。

循環器病の発症予防・重症化予防には、当院が得意とする高血圧、糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群などの管理・治療が重要となってきます。

また、リハビリテーションへの取り組み、体制の充実も目標とされており、外来・入院の両方にて心臓リハビリテーションを積極的に実践している当院は、患者さんの健康寿命の延伸と循環器病の死亡率減少にいくらか貢献ができそうです。

さらに、循環器病の緩和ケアが項目として取り上げられたことはとても注目すべき点だと思いました。緩和ケアは、がん末期の患者さんへのケア・治療というイメージが強いと思いますが、最近では非がん患者さん・心不全などの循環器病の緩和ケアもトピックとして注目されつつあります。心臓治療を得意とする愛北ハートクリニックでは、在宅医療と入院病棟の両方において循環器病の緩和ケアに以前から注力しており、緩和ケア研修を修了した医師も複数名在籍しており、質の高い緩和ケアが提供できる体制が整っております。

本日のブログでは、厚生労働省から発表のあった循環器病に対する基本計画を取り上げさせて頂きました。

基本計画を参考にさせて頂き、より一層患者さんの為になる医療が提供できますようスタッフ一同精進してまいります。

投稿者:院長 吉田 直樹