【Brugada(ブルガダ)型心電図】の検査結果は、どうしたらいいの?

2021年03月08日

本記事は、下記関連ページの続きとして、記載しました。ご興味のある方は、是非、最初から読んでみて下さいね。

関連ページ: 心電図の異常は、何科に行けばいいの?

 

Brugada(ブルガダ)型心電図で、クリニック受診前の確認項目

クリニックで診療を担当する、医師プロフィールをチェックしてからの、受診をお勧めします。医師の得意ジャンルを、知る事が出来るからです。

 

クリニックのWEBサイトで、医師のプロフィールを確認する事ができます。WEBサイトのないクリニックでも、看板に取得している専門医などが掲示されている場合あります。

 

医師プロフィールに、下記表記されているかチェックしましょう。

 

  • ▲▲不整脈(心電図)学会 専門医 / 認定医 / 所属
  •     ⇒ 心臓病の中でも、とくに不整脈を得意としている事を示しています。

 

  • ●●循環器学会 専門医 / 認定医 / 所属 ⇒ 心臓病を得意としている事を示しています。
  • ■■心臓病学会 専門医 / 認定医 / 所属 ⇒ 心臓病を得意としている事を示しています。

 

不整脈を、得意とする先生の診察を受けると、精密検査の計画や、検査後の治療方針決定がスムーズとなります。

 

しかし、必ずしも、そこで全て解決する訳ではありません。より高度な医療設備を整えていて、高度医療に対応可能な総合病院などへ、紹介受診が必要となる場合もあります。

 

プロフィールに表記のある医師は、専門ジャンルの病気に詳しいだけでなく、総合病院などの専門の先生とコミュニケーションをとり、紹介受診がスムーズとなります。

 

クリニック受診前に、希望医師の診察予約が可能かどうか、電話確認されるとスムーズです。

 

関連ページ: スタッフ紹介

 

Brugada(ブルガダ)型心電図で、考慮される外来精密検査

Brugada(ブルガダ)型心電図で、考慮される外来精密検査は、以下となります。

  • 安静心電図検査(あんせいしんでんずけんさ)
  • ホルター心電図検査(ほるたーしんでんずけんさ)
  • 心臓超音波検査(しんぞうちょうおんぱけんさ)

これら全部の検査が必要という訳ではありません。また、心臓を詳しく調べる精密検査は、他にも色々あります。

症状や、背景(年齢、生活習慣、持病、etc.)、医師の診察によって、推奨される検査は変わってきます。

 

安静心電図検査

  • 所要時間: 1分程度
  • 自己負担額: 約130円 ~ 400円(自己負担割合によります)

 

健康診断などでやったのに、もう一回、必要?と思われるかもしれません。

 

前回検査からの変化や、再現性の有無などを、異なるタイミングで施行することによりチェックします。検査当日に、結果説明が可能となります。

 

ホルター心電図検査

  • 所要時間: 1日程度
  • 自己負担額: 約1,750円 ~ 5,400円(自己負担割合によります)

 

24時間(最低8時間以上)心電図を装着、記録します。機器が外れると、記録がとれなくなります。そのため、装着中に激しい運動や、汗だくとなるようなお仕事は出来ません。

 

湯舟にはつかれませんが、シャワーまでは可能な機種もあります。

 

じつは危険な不整脈がでていないか?、一日で不整脈がどれ位でているのか?、脈が遅くなりすぎていないか?、脈が速くなりすぎていないか?、波形が変化するのか?、etc.をチェックします。

 

検査機器のご返却後、24時間分を解析するため、結果説明まで2~3日かかります。

 

心臓超音波検査

  • 所要時間: 20分程度
  • 自己負担額: 約880円 ~ 2,800円(自己負担割合によります)

 

お医者さんと妊婦さんが、お腹の赤ちゃんを、超音波検査で確認している場面を、テレビなどでご覧になったことがありますか?

 

同じような超音波の機器を左胸にあてることで、心臓の筋肉の状態や、ポンプとしての機能、弁(心臓の血流を制御する構造)機能、etc.を、動画で確認する事が出来ます。

 

体に害がなく、安全に行う事が出来る検査です。所要時間は20分程度です。検査当日に、結果説明が可能です。

 

補足

  • 所要時間は、おおよその検査時間となります。(検査のご説明や、前後のお待ち頂く時間は含めません)
  • 自己負担額は、検査のみの目安となります。(制度変更に伴い、変わる事があります。診察、お薬の自己負担額etc.は含まれません。)
  • 所要時間、自己負担額、結果説明までの時間は、各病院やクリニックの診療体制にもよります。

 

関連ページ: 検査について
診療時間・アクセス

 

Brugada(ブルガダ)型心電図で考えられる病気など

心臓模型青空背景

Brugada(ブルガダ)型心電図では、以下の病気や、状態が考えられます。

  • Brugada症候群
  • etc.

 

Brugada症候群
Brugada症候群とは、12誘導心電図の右側胸部誘導において、特徴的な波形変化を示し、主として若年~中年男性が、夜間に心室細動を引き起こし、突然死する可能性のある疾患です。健診などで偶然みつかる、無症候性のBrugada(ブルガダ)型心電図例については、Brugada症候群と診断すべきかが、しばしば問題となります。

 

関連ページ: 診療時間・アクセス
スタッフ紹介
生活習慣病とは?

 

ここからは、少し難しい話かもしれません。ご興味のある方は読み進めて下さいね。

 

Brugada(ブルガダ)型心電図は、心電図の波形異常となります。

 

不完全右脚ブロックかつ、右側胸部誘導(V1, V2, (V3))での、coved型ST上昇、あるいはsaddle-back型ST上昇が特徴的とされます。

 

これらの所見は、運動、心拍数、発熱、自律神経活動、食後など血中インスリン濃度、Ⅰ群抗不整脈薬、三環系抗うつ薬、抗ヒスタミン薬などで変動します。

 

胸部誘導心電図を、通常の電極位置より1~2肋間上で記録することにより、特徴的なST変化を記録できる場合があります。右側胸部誘導(V1, V2, (V3))でのST変化は、type1~type3(+S)に分類されます。

type 1 type 2, type 3 type S
ST-T波形 coved型ST上昇 saddle-back型ST上昇 coved型軽度ST上昇
J点 ≧ 0.2mV ≧ 0.2mV 0.2mV≻J点≧0.1mV

 

Brugada症候群の診断においては、type1が診断的価値が高いとされます。

 

心電図所見に加えて、原因不明の心停止あるいは心室細動、または多形性心室頻拍が確認されている、夜間苦悶様呼吸、不整脈原性が疑われる失神、機序や原因が不明の失神といった臨床歴や、

 

Brugada症候群と確定診断を受けている、45歳以下の原因不明の心臓突然死を認める、といった家族歴などが診断に有用とされます。

 

以上となります。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

 

関連ページ: 診療時間・アクセス
スタッフ紹介
生活習慣病とは?

 

心電図検査全般や、正常所見につきましては、別ページをご参照ください。

心電図の成り立ち ~ 正常・異常について

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:医師、医学博士 吉川