上室性期外収縮と心室性期外収縮の原因や心電図所見など
2021年01月26日
本記事は、下記関連ページの続きとして、記載しました。ご興味のある方は、是非、最初から読んでみて下さいね。
関連ページ: | ・心電図の異常は、何科に行けばいいの? |
期外収縮とは?上室性期外収縮や心室性期外収縮のザックリ解説
心臓は指揮系統がしっかりしていて、通常は親分(洞結節)の命令で動きます。しかし時に、親分よりも早く子分が命令をだしてしまい、心臓が動く事があります。
期外収縮とは、親分(洞結節)より早く、子分(洞結節以外の部位)に電気的刺激が生じ、心臓が動いてしまう不整脈で、上室性期外収縮や心室性期外収縮などがあります。
・上室性期外収縮 | 心房から発生する期外収縮となります。 |
期外収縮数が、記録した全波形の10%以上の場合、頻発性とされます。 | |
期外収縮が2つ以上連続するものは、連発と呼ばれます。 | |
・心室性期外収縮 | 心室から発生する期外収縮となります。 |
期外収縮数が、記録した全波形の10%以上の場合、頻発性とされます。 | |
期外収縮が2つ以上連続するものは、連発と呼ばれます。 |
心室性期外収縮や上室性期外収縮で、クリニック受診前の確認項目
健康診断など心電図検査で、心室性期外収縮や上室性期外収縮といわれました。症状はないけど、精密検査は受けるべき?原因は?気になる症状があるけど、経過観察でいいの?とご心配されている方は、循環器科、循環器内科を標榜するクリニックや病院受診が推奨されます。
また、クリニックに所属する医師のプロフィールをチェックしてからの受診を、お勧めします。医師の得意としているジャンルを、知る事が出来るからです。
クリニックのホームページで、医師のプロフィールを確認する事ができます。ホームページのないクリニックでも、看板をみると、専門医などが掲示されている場合あります。
医師プロフィールに、下記表記されているかチェックしましょう。
- ■■不整脈(心電図)学会 専門医 / 認定医 / 所属
- ⇒ 心臓病の中でも、とくに不整脈を得意としている事を示しています。
- ●●循環器学会 専門医 / 認定医 / 所属
- ⇒ 心臓病を得意としている事を示しています。
- ▲▲心臓病学会 専門医 / 認定医 / 所属
- ⇒ 心臓病を得意としている事を示しています。
不整脈を得意とする先生の診察を受けると、追加検査の計画や、結果による治療方針決定がスムーズとなります。
しかし、必ずしも全て解決する訳ではありません。より高度な医療機器を有していて、高度医療に対応可能な総合病院などへ、紹介受診が必要となる場合もあります。
経歴にこれらの表記がある医師は、専門ジャンルの病気に詳しいだけでなく、総合病院の専門の先生とコミュニケーションをとり、紹介受診がスムーズとなります。
クリニック受診前に、希望医師の診察予約が可能かどうか、電話されるとスムーズです。
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上室性期外収縮 心電図異常で、考慮される追加精密検査
上室性期外収縮で、考慮される精密検査は、以下となります。
- 安静心電図検査(あんせいしんでんずけんさ)
- ホルター心電図検査(ほるたーしんでんずけんさ)
- 心臓超音波検査(しんぞうちょうおんぱけんさ)
- 血液検査(けつえきけんさ)
リストにある検査、全てが必要という訳ではありません。心臓を詳しく調べる精密検査は、他にも色々あります。
症状や、背景(年齢、生活習慣、持病、etc.)、医師の診察によって、必要とされる検査は変わります。
安静心電図検査
- 所要時間: 1分程度
- 自己負担額: 約130円 ~ 400円(自己負担割合によります)
すでに健康診断などでやったのに、もう一回?と思われるかもしれません。
異なるタイミングで行う事により、再現性の有無、前回検査からの変化をチェックします。検査当日に、結果説明が可能となります。
ホルター心電図検査
- 所要時間: 1日程度
- 自己負担額: 約1,750円 ~ 5,400円(自己負担割合によります)
24時間(最低8時間以上)心電図を装着、記録します。装着中、激しい運動や、汗だくとなるようなお仕事は出来ません。
お風呂に関しては、湯舟につかるのは難しいですが、シャワーまでは可能な機種もあります。
脈が速くなりすぎていないか?、脈が遅くなりすぎていないか?、一日で不整脈がどれ位でているのか?、じつは危険な不整脈がでていないか?、波形が変化するのか?、etc.をチェックします。
24時間分を解析するため、検査機器のご返却後、結果説明まで2~3日かかります。
心臓超音波検査
- 所要時間: 20分程度
- 自己負担額: 約880円 ~ 2,800円(自己負担割合によります)
テレビCMの画面で、お腹にいる赤ちゃんを、お医者さんと妊婦さんが、超音波検査で確認している場面をご覧になったことがありますか?
同じように、超音波の原理を利用した機器を、左胸にあてると、心臓の筋肉の状態や、ポンプとしての機能、弁(心臓の血流を制御する構造)機能、etc.を、動画で確認する事が出来ます。
体に害がなく、安全に行う事が出来る検査です。所要時間は20分程度です。検査当日に、結果説明が可能です。
血液検査
- 所要時間: 3分程度
- 自己負担額: 約1,200 ~ 3,600円(自己負担割合によります)
採血した血液を調べます。電解質異常、甲状腺ホルモン分泌異常などで、不整脈がでやすくなる事があります。貧血などが原因で脈が速くなる事も知られています。
こういった項目を、採血血液検査で調べる事ができます。また、検査項目の中に、心臓への負担のかかり具合を、調べるものもあります。
結果説明まで、当日 ~ 1週間程度後と血液検査項目により幅があります。
補足
- 所要時間は、検査のみの時間となります。(ご説明、前後のお待ち頂く時間は含めません)
- 自己負担額は、検査のみの概算となります。(医師診察、使用薬剤の自己負担額etc.は含まれません。制度が変わると、変更となります。)
- 所要時間、自己負担額、結果説明までの時間は、各病院やクリニックの診療体制にもよります。
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上室性期外収縮 心電図検査所見で考えられる原因・病気など
上室性期外収縮では、以下の病気、原因、状態が考えられます。
- 心臓病
- 心房細動、粗動への移行
- 甲状腺機能異常
- 飲酒、喫煙、ストレス
- 健常者
- etc.
・心臓病
弁膜症などの、心臓病を有する方に、上室性期外収縮が、高頻度に認められる事があります。
・心房細動、粗動への移行
心房細動、粗動へ移行しやすい点に注意が必要です。心房細動になると、心房内で速い刺激が発生します。心房内の刺激があまりにも速いため、心室への刺激伝導が不規則となり、心拍数も不規則となります。心房粗動になると、心房内を刺激が旋回し、規則的な頻脈となります。
・甲状腺機能異常
人の首あたりに、甲状腺という器官があり、甲状腺ホルモンが分泌されています。この甲状腺の働きが、異常に高まると、不整脈が起きやすくなることがあります。甲状腺を治療すると、不整脈も軽くなったり、治る場合があります。
・飲酒、喫煙、ストレス
飲酒、喫煙、ストレスなどで、上室性期外収縮が、増加する事が知られています。
・健常者
基礎疾患を持たない方でも、検査をしてみると、一定数の上室性期外収縮を認めることがあります。
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ここからは、少し難しい話かもしれません。ご興味のある方は読み進めて下さいね。
上室性期外収縮の心電図所見は、心電図リズムやつながりの異常となります。
心臓の細胞は、自動能と呼ばれる、電気的刺激を自分自身で作り出すことが出来る機能を有しています。通常、洞結節の自動能が最も高く、洞結節より発される電気的刺激により、心拍数がコントロールされています(洞調律)。
しかしながら、洞結節以外の心房、房室結節、心室といった部位の自動能が、一時的に高まった場合、電気的刺激が洞結節より早く発され、期外収縮が出現します。
心房からの電気的刺激により発生したものを、上室性期外収縮と呼びます。上室性期外収縮は、健常の方でも認めることがあり、加齢とともに増加します。飲酒、喫煙、ストレスでも増加します。
弁膜症や、虚血性心疾患といった心臓病や、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患を有する方に、高頻度に認められます。
上室性期外収縮が頻発していても、自覚症状がないと、抗不整脈薬の処方などは行われない事が多いです。
心房細動、心房粗動といった不整脈へ移行しやすい点は、注意が必要です。上室性期外収縮では、心房内のある部位が、刺激を発生して心房内に伝わります。
心房の脱分極を示すP波は、洞調律のP波とは異なる形の、異所性P波を示します。
異所性P波は、上室性期外収縮の診断に重要な所見であるが、先行するT波に隠れている事が多くあります。
その場合は、先行するT波の中に異所性P波を探しだす事になります。
上室性期外収縮の中で、異所性P波が同一なら、心房の一部から発した単源性、数種類の異所性P波を認める場合、心房内の数か所から発した多源性と考えられます。
上室性期外収縮では、心房内の刺激が、房室結節より通常の刺激伝導系を通って、心室に伝わるためQRS波は、洞調律のQRS波と同じ形を示します。
上室性期外収縮の心房内刺激は、洞房結節にも伝わります。洞房結節はその刺激を感知し、感知した時点から、いつもの心拍数で刺激を生成し直します。
そのため、次の刺激生成時期はずれ込み、上室性期外収縮を挟んだP-P間隔は、洞調律のP-P間隔の、2倍より短くなります。
上室性期外収縮が、洞調律を挟んで、1拍おきに起きるものを二段脈、2拍おきに起きるものを三段脈、2連発のものをペア、数個以上の連発を、ショートランと呼ぶこともあります。
上室性期外収縮については以上となります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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心電図検査全般や、正常所見につきましては、別ページをご参照ください。
心室性期外収縮の心電図結果にて、考慮される外来精密検査
心室性期外収縮で、考慮される外来精密検査は、以下となります。
- 安静心電図検査(あんせいしんでんずけんさ)
- ホルター心電図検査(ほるたーしんでんずけんさ)
- 心臓超音波検査(しんぞうちょうおんぱけんさ)
- 運動負荷心電図検査(うんどうふかしんでんずけんさ)
- 冠動脈造影CT検査(かんどうみゃくぞうえいCTけんさ)
- 血液検査(けつえきけんさ)
これらの検査、全てが必要という事ではありません。方法こそ違いますが、調べている内容が似ている検査も記載しています。
心臓を詳しく調べる精密検査は、他にも色々あります。
症状や、背景(年齢、生活習慣、持病、etc.)、医師の診察によって、推奨される検査は変わってきます。
安静心電図検査
- 所要時間: 1分程度
- 自己負担額: 約130円 ~ 400円(自己負担割合によります)
健康診断などでやったのに、もう一度?と思われるかもしれません。
異なるタイミングで行う事により、前回検査からの変化や、再現性の有無をチェックします。検査当日に、結果説明が可能となります。
ホルター心電図検査
- 所要時間: 1日程度
- 自己負担額: 約1,750円 ~ 5,400円(自己負担割合によります)
24時間(最低8時間以上)心電図を装着、記録します。装着中、激しい運動や、汗だくとなるようなお仕事は出来ません。
お風呂に関しては、湯舟につかるのは難しいですが、シャワーまでは可能な機種もあります。
脈が速くなりすぎていないか?、脈が遅くなりすぎていないか?、一日で不整脈がどれ位でているのか?、じつは危険な不整脈がでていないか?、波形が変化するのか?、etc.をチェックします。
24時間分を解析するため、検査機器のご返却後、結果説明まで2~3日かかります。
心臓超音波検査
- 所要時間: 20分程度
- 自己負担額: 約880円 ~ 2,800円(自己負担割合によります)
テレビCMで、お医者さんと妊婦さんが、お腹の赤ちゃんを、超音波検査で確認している場面をご覧になったことがありますか?
同じ原理の機器を左胸にあてることで、心臓の筋肉の状態や、ポンプとしての機能、弁(心臓の血流を制御する構造)機能、etc.を、動画で確認する事が出来ます。
体に害がなく、安全に行う事が出来る検査です。所要時間は20分程度です。検査当日に、結果説明が可能です。
運動負荷心電図検査
- 所要時間: 30分程度
- 自己負担額: 約380円 ~ 1200円(自己負担割合によります)
運動することにより心臓に負担をかけて、心電図波形の変化や、不整脈の出現がないかをチェックします。
踏み台昇降運動の前後で心電図をとったり、心電図をつけたまま、ルームランナーで走ったり、エアロバイクをこいだりします。 検査当日に、結果説明が可能です。
※激しい息切れが生じる事があり、コロナ禍の現在、当院では運動負荷心電図検査を中止しています。
冠動脈造影CT検査
- 所要時間: 20分程度
- 自己負担額: 約3,000 ~ 9,200円(自己負担割合によります)
心臓を栄養する血管(冠動脈:かんどうみゃく)が狭くなっていないか?詰まっていないか?をチェックする検査です。
造影剤を点滴注射しながら、CTを撮影します。造影剤が腎臓に負担をかけるため、腎臓機能が悪い、息を30秒程度止めることができないetc.で、検査できない場合もあります。
CTの撮影自体は20分程度ですが、解析に時間を必要とするため、検査当日に結果を聞かれる場合、前後の点滴注射も含めて、3時間程度かかります。
血液検査
- 所要時間: 3分程度
- 自己負担額: 約1,200 ~ 3,600円(自己負担割合によります)
採血により血液を調べます。貧血などが原因で脈が速くなる事があります。電解質異常や、甲状腺ホルモン分泌異常などで、不整脈がでやすくなる事も知られています。
これらの項目を、血液検査でチェックする事ができます。また心臓への負担のかかり具合を、チェックできる検査項目もあります。
結果説明まで、当日 ~ 1週間程度後と血液検査項目により幅があります。
補足
- 所要時間は、検査のおおよその時間となります。(ご説明、前後のお待ち頂く時間は含めません)
- 自己負担額は、検査のみの目安となります。(診察、お薬の自己負担額etc.は含まれません。制度変更に伴い、変わる事があります。)
- 所要時間、自己負担額、結果説明までの時間は、各病院やクリニックの診療体制にもよります。
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心室性期外収縮の心電図結果で、考えられる病気、原因など
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 心筋症
- 健常者
- etc.
・心筋梗塞
心臓は、その表面を走行する、3本の冠動脈という栄養血管より、血液を受け取って動いています。心筋梗塞はこの冠動脈が閉塞してしまう病気です。心筋梗塞を起こした方に、心室性期外収縮を多く認めることがあります。
・狭心症
上述の、冠動脈が、動脈硬化などが原因で狭くなってしまう病気です。労作などによって、心臓に虚血が起こると、心室性期外収縮が生じる場合があります。
・心筋症
心臓筋肉の、一部または全部が分厚くなってしまう肥大型心筋症、心臓の筋肉が薄くなり、心臓のポンプ機能が低下してしまう拡張型心筋症といった、心臓の筋肉の病気です。正常でなくなった心臓の筋肉より、心室性期外収縮が発生することがあります。
・健常者
基礎心疾患を持たない方でも、長時間のホルター心電図を行うと、心室性期外収縮が一定割合出現しています。
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ここからは、少し難しい話かもしれません。ご興味のある方は読み進めて下さいね。
心室性期外収縮の心電図所見は、心電図リズムやつながりの異常となります。
心臓の細胞は、電気的刺激を自分自身で作り出すことが出来る、自動能を有しています。普段は、最も自動能が高い、洞結節が発する電気的刺激により、心拍数がコントロールされています(洞調律)。
しかしながら、心房、房室結節、心室といった、洞結節以外の自動能が、一時的に高まると、洞結節より早く電気的刺激を発し、期外収縮が出現します。
心室からの電気的刺激により発生したものを、心室性期外収縮と呼びます。心室性期外収縮は、健常な方でも一定割合出現します。
心筋梗塞や心筋症といった、心疾患を有する場合は高頻度に出現します。一般的には、健常な方の心室性期外収縮は、右心室流出路よりの発生が多いとされています。
心室性期外収縮は、心室内のある場所から電気刺激が発生し、電気的興奮が右脚や左脚を伝播せずに心室内に広がります。
そのため、心室筋の興奮を表すQRS波は、右脚や左脚を電気的興奮が伝播する、洞調律のQRS波と形が異なり、幅広いQRS波を示します。
基礎心疾患をもっている場合、左心室にトラブルがある事が多く、左心室が由来の心室性期外収縮がよくみられます。
左心室由来の心室性期外収縮は、V1誘導でM型を示し、右脚ブロック型のQRS波を示す事が多いです。
一方、基礎心疾患を有さない例では、右心室流出路が由来の事が多く、V1誘導でrS(R/S比 < 1)を示す、左脚ブロック型となる事が多いです。
心室から一定離れている洞結節は、心室性期外収縮に影響されないため、心室性期外収縮が発生しても、電気刺激を規則的に発し続けます。
よって、心室性期外収縮が間に発生しても、P-P間隔は洞調律のP-P間隔の2倍となり、代償性休止期を示します。
ただし、心電図上は、洞調律のP波が、心室性期外収縮のQRS波の中に埋もれる事があり、見えない事も多くあります。
心室内の、ある部分からだけ発生する心室性期外収縮を、単源性心室性期外収縮とよび、幅広いQRS波の形状も同一となります。
一方、複数の部分から発生する心室性期外収縮は、多源性心室性期外収縮と呼ばれ、幅広いQRS波の形状にも、複数の種類がみられます。
連結期と呼ばれる、先行するQRS波と、心室性期外収縮のQRS波の間隔は、単源性では一定となり、多源性では波形により様々となります。
心室性期外収縮のタイプ
- R on T
- 心室性期外収縮の中で、先行するT波の頂点辺りで生じるものを、R on T型心室性期外収縮と呼びます。心室細動という、危険な不整脈を、誘発しやすいことが分かっています。
- 融合収縮
- 洞調律のP波の直後に、心室性期外収縮が起きると、そのタイミングによりますが、洞結節からの刺激と、心室性期外収縮からの刺激の両方が心室に伝わります。結果として、QRS波は、洞調律のQRS波と心室性期外収縮のQRS波の、中間のような波形となります。
- 二段脈と三段脈
- 心室性期外収縮が、1拍おきに起きると二段脈、2拍おきに生じると三段脈と呼ばれます。
- ペア
- 心室性期外収縮の2連発を、ペアまたはカプレットと呼びます。
- 心室頻拍
- 心室性期外収縮の連発で、30秒以内に自然停止するものは、非持続性心室頻拍と呼ばれます。心室性期外収縮の連発が、30秒以上持続するもの、または30秒以内ではあるが、重篤な症状を引き起こし、緊急治療が必要となるものを持続性心室頻拍と呼びます。
心室性期外収縮については以上となります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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心電図検査全般や、正常所見につきましては、別ページをご参照ください。
投稿者:医師、医学博士 吉川