テレビ愛知放映 「主治医が見つかる診療所」にて、・・・
2015年10月19日
2015年10月19日 テレビ愛知放映の「主治医が見つかる診療所 ~血液を大改善!コレステロールSP~」にて、悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)値と善玉コレステロール(HDL-コレステロール)値の比である”L/H比”が取り上げられました。
L/H比は以前より大変よく知られている、心筋梗塞や脳梗塞などの発症を予測する指標です。L/H比が高い方ほど心臓病、血管病になりやすい事が判っています。
私も名古屋大学医学附属病院 循環器内科勤務時代に、L/H比と心臓を栄養している血管(冠状動脈)の動脈効果の具合をIB-IVUS(血管内部から血管の動脈硬化具合を観察出来る特殊なカテーテル)を使用して検証しております。結果、L/H比が高い患者さんの方が冠状動脈の動脈硬化が進展していることが判り、L/H比が高い患者さんに心臓病・血管病が起こりやすいメカニズムの一部を解明出来ました。この研究結果は日本循環器学会の学会雑誌であるCirculation Journalに投稿し掲載されております。
図の説明:
L/H比が高い患者さん(A)は冠状動脈に青色の部分が多く(リスクが高いことを示唆しています)、
L/H比が低い患者さん(B)は青色の部分が少なく緑色の部分が多いことがわかります。
まずはご自身のL/H比を知ることが大切ですね。
L/H比が高かった場合は、どうしたら良いのでしょうか?
L/H比を低くするためにはLDL‐コレステロールを下げ、HDL-コレステロールを上げることが必要です。
運動・食事療法が大原則となりますが、それでも改善が難しい場合はお薬の併用が必要となります(数値によっては最初からお薬併用となります)。既に心臓病・血管病を発症されている患者さんはより厳格な治療が必要となります。
HDL-コレステロールは運動によって上昇することが知られていますが、顕著な効果があるお薬は現在ありません。
※心臓病を発症された方の運動療法についてはこちらをご覧下さい。
LDL-コレステロールはスタチンというお薬を内服することにより下げることが可能です(スタチンの他にも数種類の内服薬があります。)
愛北ハートクリニックでは採血、院内検査にて即日L/H比が判ります。
気になる方は愛北ハートクリニックにご相談ください。
投稿者: 副院長 吉川